約 431,420 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1145.html
155 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/22(木) 23 39 34.01 ID QyOqKtKLP [8/8] 秋だな 庭で焼き芋して、一つの焼き芋を二人で分けてハフハフしてる京介と桐乃の様子をみたい もの凄く和めると思うんだ 356 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 18 45 52.16 ID LWADRHdv0 [5/10] 155 遅くなった。 京介「台風が過ぎて一気に冷え込んだし、これで夏も終わり、これからは秋だな」 桐乃「そうだね」 京介「結局今年の夏もおまえと海に行けなかったな」 桐乃「なに?あんたあたしの水着姿見たかったの?」 京介「見たかった」キッパリ 桐乃「・・・・・・キモ。このシスコン」 京介「まあ、それもあるけどよ、今年の夏もあんまりおまえにかまってやれなかったと思ってな」 桐乃「仕方ないじゃん。 あんたは黒猫と付き合ってたし、そうじゃなくても受験で忙しいんだしさ」 京介「これからはおまえを一番に大事にするし、一度で受験に合格すれば来年は自由だ。 来年は一緒に海に行こうぜ」 桐乃「ん。荷物持ちとしてなら連れて行ってあげる」 京介「約束だぞ。 それと、おまえの肌が焼けると困るから、サンオイルは俺が隅から隅まで塗ってやるからな」 桐乃「~~! このHENTAIエロシスコン兄貴! ・・・・・・日焼け止めはあやせに塗ってもらうから、いい」 京介(そうなると、ラブリーマイエンジェルも一緒に海! さらに桐乃とあやせのサンオイル塗りあいが見られるのか・・・・・・! 受験に失敗するわけには行かないな)ニヘラー 桐乃「邪な考えがそのまま顔に表れてるんだけど」 桐乃(まぁ、それを力に受験を頑張ってくれるなら、少しぐらいはご褒美を上げても良い、かな?) 桐乃「ところでさ、さっきからなんか良い匂いがするんだけど」 京介「その正体はこいつだ」スッ 桐乃「焼き芋?」 京介「おう!さっき見かけて、あまりに美味そうだったから買ってきたんだ。 一緒に食おうぜ」 桐乃「本当に美味しそうな匂いだね。 あれ?一本しかないけど?」 京介「でかいからおまえ一人じゃ食べきれないだろ? 半分こしようぜ」パカッ 京介「ほらよ、こっちがおまえのでいいよな」スッ 桐乃(何気なく大きいほうをあたしのほうに差し出してるし・・・・・・) 京介「そうだ。せっかくだから皮を剥いてやるか」ムキムキ 桐乃「・・・・・・」 桐乃(あれ?京介の手、赤くない? もしかしてあのお芋熱いのかな? ・・・・・・バカじゃん) 京介「剥けたぞ。 熱いから気をつけろよ」スッ 桐乃「ん・・・・・・」 桐乃(やっぱり、結構熱いじゃん) 京介「・・・・・・」 桐乃(あんなに手を赤くしてるのに、全然気にしない振りしちゃって・・・・・・ 格好つけなくったっていいのに) 桐乃「ふ~ふ~。 あ~ん」パク 桐乃「もぐもぐ」 京介「どうだ?」 桐乃「とっても甘くて・・・・・・胸がすっごく温かくなったよ」 366 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 19 29 41.90 ID ATE7x1ZO0 [1/3] 桐乃「せっかくだからあんたの皮むいてあげるよ」 369 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 19 39 18.59 ID LWADRHdv0 [8/10] 366 続きをご所望か。 京介「それじゃあ俺も食べるか」ムキムキ 桐乃「あ、あたしが剥いてあげる」ヒョイ 京介「こら!勝手に持っていくな! おまえが火傷したらどうするんだ!」 桐乃「そういうあんただって、手を赤くしてるじゃん」 京介「ぐぅっ。 俺はいいんだ、兄貴だからな。 でもおまえは駄目だ。妹だからな」 桐乃「ふん。そういうの気に入らないんですけど。 それにあんたがあたしの向いてる間にだいぶ冷めたから、火傷なんかしないし」ムキムキ 京介「むぅぅ」 桐乃「ほら、剥けたよ。 手も火傷してないでしょ?」 京介「そうだけどよ・・・・・・」 桐乃「それと、あんたひとつ忘れてたことあるから」 京介「忘れてたこと?」 桐乃「画竜点睛を欠くって言葉知らない? いくらあたしが火傷しないように気を使ってても、熱いまま渡したら口の中火傷するかもしれないでしょ?」 京介「それくらい自分で冷ますだろ?」 桐乃「冷まし具合が足りないかもしれないじゃん。 だからさ」 ふーふー 桐乃「ちゃんと十分に冷ましてから渡すこと!」 京介「お、おう」 桐乃「わかったらボーっとしてないで、ほら、あ~ん」カァァ 京介(あ、『あ~ん』だと・・・・・・ いいのか?) 桐乃「・・・・・・早くしなさいよ」ジー 京介「あ、あ~ん」 ぱく 桐乃「どう?」 京介「本当に甘くて熱いな。 胸の中がホッコリと温かくなってくる」 桐乃「これであんた、手だけじゃなくて、顔も真っ赤になっちゃったね! ほら、もう一口食べる?」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1693.html
251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/28(日) 21 45 33.45 ID 5RnOdagI0 桐乃「い、いい!?絶っっ対に一回しか呼ばないかんね!?」 京介「わ、分かってるって」 桐乃「笑ったりしたらぶっ飛ばすから!!」 京介「笑わねーよ」 桐乃「……ふぅ~、……はあ~…ゴクリ……」 桐乃「…………ぉ……ぉ、…お兄ちゃん……大好き」 京介「――――」 桐乃「……あ、あの?おに、京……す、んむぅ!?……むー!むー!!……ぷあっ!ちょ?京介??め、目が恐いんですケド!?んんーー! ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/975.html
204 名前:【SS】BRACOLOID-ブラコロイド- 1/3[sage] 投稿日:2011/08/01(月) 18 40 27.15 ID +/5QTPxz0 [2/7] 150小ネタのつもりが長くなった。 桐乃「これが、沙織の作ってくれたBRACOLOID・・・ インスコ、インスコっと」 NOW INSTALL... 「インストールが完了しました」ピコン 桐乃「これから、兄貴を調教しちゃうからね!?」ドキドキ 桐乃「まずはなんて喋らせてみようかな・・・ やっぱり『桐乃、結婚しよう』だよね!?」 作業中...... 京介『キ↓リ↑ノ↓ケッコン↑シ↓ヨオ↑』 桐乃「orz」 桐乃「ナニこれ、すっごい難しいんだけど。 でも、やってやる! 自分好みの音楽も作れたあたしなら、絶対にやれるはず! 神調教して黒猫とかあやせに自慢したり、 着信音に設定したり、 兄貴に聞かせて恥ずかしがらせたりしてやるんだから!」 ドンドン ガチャッ 京介「うるせえぞ!」 桐乃「ちょっ!なんでいきなり入ってくるの!?」 京介「隣から妙な声が聞こえてきたら怒鳴り込みに来たくもなるわ!」 桐乃(しまった!お父さんもお母さんもいないから油断してた) 京介「?おまえ以外には誰もいないのか?男みたいな声が聞こえてきてたんだが・・・」キョロキョロ 桐乃(あれ?あたしの調教が下手すぎて自分の声だって気がついてない?) 桐乃「えっと・・・このソフトで合成音声を作ってたの」 京介「そうだったのか・・・ すまないな、勘違いして。 ヘンなヤツがおまえの部屋に押し入ってきたんじゃないかと思ったんだ」 桐乃「いきなりで驚いたんだからね!? ・・・でも、あたしを心配してきて来てくれたんなら許してあげる」カァ 京介「そ、そうか。ありがとうな」カァ 桐乃「・・・・・・」 京介「・・・・・・ それで、何でまた合成音声なんか作ってたんだ?」 桐乃(う。本当の事なんて言えないし・・・ そうだ!) 「今度黒猫とノベルゲームを作ることになったんだけど、男の声役がいなかったからあたしが作ることにしたの」 京介「そうなのか。 なら、言ってくれたら俺が手伝ってやったのによ」 桐乃「あんた、受験勉強で忙しいじゃん。 御鏡さんもそんな時間なさそうだし」 京介「・・・ちなみに女役は誰がやるんだ?」 205 名前:【SS】BRACOLOID-ブラコロイド- 2/3[sage] 投稿日:2011/08/01(月) 18 41 02.58 ID +/5QTPxz0 [3/7] 桐乃「あたしと黒猫」 京介「つまり、おまえがゲームの中で 『結婚しよう』『・・・うん!』ってやり取りをやるんだな?」 桐乃「う、うん」 京介「そんなの認められるか! たとえ桐乃が作った合成音声でも、桐乃に向かってそんな事を言わせるのは俺が許さねえ! それならどんなに忙しくても俺がやってやんよ!」 桐乃「へ? い、いいの?」 京介「もちろんだ! 恥ずかしいし、下手だろうが、どんな睦言だろうと囁いてやるぜ!」 桐乃(予定外の方向に進み始めちゃったけど・・・ このままでいいかな?) 桐乃「えっと、これが今欲しい言葉の一覧なんだけど・・・」 京介「どれどれ・・・ 『桐乃、結婚しよう』 『桐乃、愛してる』 『桐乃、おまえのすべてが欲しい!』 『俺は桐乃と添い遂げる!』 ・・・桐乃?」 桐乃(しまった!あたしの名前じゃヤバイじゃん) 京介「ハァ。 ・・・妹空の時といい、おまえは自分の名前をヒロインに当てはめるのが好きなんだな」 桐乃「そ、そうなの。その方が作るときに感情移入しやすいじゃん?」ホッ 桐乃「あんたが言い出したんだし、あたしの名前だからって止めたりしないわよね」 京介「うっ。 ・・・そ、そうだよな。俺が言い出したんだから仕方ないよな」 桐乃「それじゃあ、ちゃんと心を込めて喋ってね? 気に入らなかったら何度でも言わせるから!」 ・・・後日・・・ 沙織「きりりん氏、黒猫氏、拙者のプレゼントしたBRACOLOIDはどうだったでござるか?」 黒猫「ああ。あの京介の声を使った合成音声ソフトね。 私は生憎時間がなくてまだ使っていないわ」 桐乃「うっ。あたしは使ってみたんだけど・・・ 一応持ってきてるけど・・・聞く?」 沙織「もちろんでござる!」 黒猫「当たり前じゃない。 ふふふ。あなた、兄さんの声を使ってどんな言葉を喋らせたのかしら?」 桐乃「・・・・・・」カチ 京介『桐乃、結婚しよう』 桐乃「・・・・・・」カチ 沙織「おお!すごい自然ですな!」 黒猫「すごいわね。言葉の内容よりも、その合成技術に驚いたわ」 沙織「声から愛すら感じますな」 黒猫「ええ。あなた、一体どれほどの愛を込めてこの言葉を創り出したのかしら?」 桐乃「・・・・・・」カァァァァ 沙織「きりりん氏の様子がおかしくありませんか?」ヒソヒソ 黒猫「ええ。おかしいわ。いつもなら自分の才能がどうとかと勝ち誇るはずなのに」ヒソヒソ 206 名前:【SS】BRACOLOID-ブラコロイド- 3/3[sage] 投稿日:2011/08/01(月) 18 41 35.00 ID +/5QTPxz0 [4/7] 桐乃「・・・・・・」カチ 京介『桐乃、愛してる。おまえの事は、もう妹として見れない』 沙織「これもまた・・・」 黒猫「もう何からつっこんでいいのか解らないわね」 桐乃『あたしも兄貴の事が・・・京介の事が大好き!』 沙黒「「へ?」」 京介『桐乃・・・ちゅっ・・・』 桐乃『きょうすけぇ・・・ん・・・』 沙黒「「・・・・・・」」 京介『ん・・・ちゅっ・・・桐乃・・・愛してる・・・』クチュ 桐乃『そ、そこは・・・・・・ふぁぁぁ!』 沙黒「「・・・・・・」」カァァァ 京介『はぁ、はぁ・・・・・・桐乃、もう我慢できない・・・』 桐乃『いいよ・・・初めてだから優しくしてね?』 桐乃「・・・・・・」カチ 沙織「・・・・・・」 黒猫「・・・・・・ あ、あなたたち、いつの間にこんなふしだらな関係になっていたのかしら?」 桐乃「そんなんじゃないから! これにはちゃんと理由があるの!」 黒猫「説明してもらえるかしら?」 桐乃「調教してたら兄貴に見つかって、本当のことが言えないから、 黒猫と作ってるゲームの音声を作ってるって言ったら・・・」 沙織「代わりに自分がやると言い出したのでござるな」 黒猫「こ、これ演技なのよね? 心のこもり方がやけに生々しく聞こえたのだけれど」ドキドキ 桐乃「あ、当たり前じゃん! あたしが京介とそんなことするはずないし!」 黒猫「そ、そうよね。エロゲでも見ないようなシチュエーションだものね」 桐乃「こんなのになったのは、あいつのせいなの! 初めは普通の恋愛ゲームのセリフだったのにいつの間にかアドリブを入れ始めて・・・ あたしもノリ始めちゃって・・・ でも、キスとかしてないからね!? 首筋を啄ばんだり、耳をアマガミしたりしただけなんだから、勘違いしないで!」 沙織「・・・・・・黒猫氏」 黒猫「・・・ええ。言わなくてもわかっているわ。 惚気話にも慣れてきたし、まさか私が言うとは思わなかったけれども」 沙織「拙者もです。それでは一緒に・・・」 沙黒「6うへぇ」 数ヵ月後、 「とある『厨二系メカアクションいちゃらぶエロゲ』の主人公とヒロインの声優は作中と同じく実の兄妹で、 いつも作中と同じくらいイチャついてる」 という根も葉もない都市伝説が生まれたのだが・・・それはきっと別のお話。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1532.html
175 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/25(水) 17 51 33.36 ID l1YzXnDV0 桐乃「というわけで、特別にあんたを映画館に連れて行ってあげる」 京介「映画?珍しいな。 いつもアニメ映画なら黒猫や沙織、それ以外ならあやせたちと行ってるだろ? 俺と一緒に見たい映画でもあるのか?」 桐乃「星くずうぃっち☆メルル劇場版」 京介「あれ?前見に行ってなかったか? たしか特別試写会に加奈子が出るから、つてでチケット貰ったとか……」 桐乃「一回で満足できるわけないじゃん」 京介「その後黒猫たちとも一緒に行ったよな」 桐乃「二回で済むわけ」 京介「んで、その後に瀬菜も誘って行ったよな」 桐乃「……三回で済むわけ」 京介「そういえば最近週二くらいで映画館に行ってるな」 桐乃「…………」 京介「…………」 桐乃「……特別前売り券で観ると、生フィルム貰えるんだよね」 京介「OK、よく分かった」 京介「で、これがその生フィルムとやらか」 桐乃「うん! これ5回目ので貰ったやつなんだけどさ、マジ凄くない!? 見切れちゃってるのが残念だけど、メルちゃんが魔法少女姿ででっかく映ってるし! これ一つだけで特別前売り券纏め買いした価値あると思うんだ!!」 京介(つか、一体何回観てるんだ) 京介「それで、今回のはどうだったんだ?」 桐乃「えっとね、今から見てみる」ガサガサ 桐乃「」orz 京介「え、映画泥棒……」 桐乃「投下スレで見たときは笑ったけど、実際に当たるとマジへこむ……」 京介「ま、まあ気にすんな」ナデナデ 桐乃「……頭撫でんな」パシ 桐乃「それで、あんたのはどうだったの?」 京介「俺のか?えっと……」ガサゴソ 京介「ん?これは……全裸……だと……?」 桐乃「はぁ!? ちょ、ちょっと見せて!!」パシ 桐乃「キターーーーーーーー!!! これメルちゃんの変身シーンじゃん!!! マジ凄い!神フィルムじゃん!!」 京介「そ、そんなに凄いのか?」 桐乃「この間オクで30万の値段がついてた」 京介「」 桐乃「あー面白かった。 やっぱ最高だよね」 京介「ああ、意外と面白かったな」 桐乃「でしょ!?」 京介「また観てもいいかもな」 桐乃「じゃあ明日もお願いね」 京介「……へ?」 桐乃「特別前売り券、まだまだあるんだよね。 あんたメルル運良いみたいだし、一週間連続で連れてきてあげる」 京介「ちょ」 桐乃「ちなみに拒否権はないから」 京介「」 桐乃「それじゃあ、ご飯食べながら感想会して、そのあとアキバにメルルグッズ見に行こっか!」 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/356.html
521 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/02/25(金) 18 56 30.88 ID Plury9V30 [4/4] 513 515 妄想SS『4巻288pで語られなかった事』 俺の妹がアメリカに渡って半日が経った。 いや、半日って言うと、分かりにくいよな? 正確には12時間………いや、723分………43404秒……… そうじゃない。たったの半日なんだ……… そして、今、俺は妹の部屋に居る。 味もそっけない夕食を食べた後、ふと魔が差して、妹の部屋を開けてしまったんだ。 あいつが護ってほしいもの……… それは分かってる、あいつに預かったものは、単なる物だけじゃねえ。 その背後にある、あいつの想い。 あいつの前では絶対に、いや、あいつだけじゃない。 他の誰にだって、俺が、あいつの想いに気付いてること、知られるわけにはいかない。 だって、俺は、あいつの兄貴なんだからな……… だから、今回のアメリカ行き。 あいつと俺にとっては、たぶん、一番良い結末なんだろう。 だけど、なんで………なんで、自分の想いばっかりで、先に行っちまうんだよ……… いや、そんなこと考えてはいけないんだ。 第一、さっき俺自身が考えたこととも矛盾してるじゃねえか。 ふと、俺の視界に桐乃のベッドが写る。 あいつが、昨日まで寝ていたベッド……… 俺はの足は、ふらふらと、桐乃のベッドに近づいていってしまう……… 桐乃のベッド………桐乃がこの数年間寝ていたベッド……… 桐乃の匂いが………染み込んだベッド……… 俺は―――何をしてるんだ!? ふと、俺は恐ろしい事をしている事に気付き、愕然とする。 俺は、桐乃のベッドに横たわり、桐乃の枕に顔をうずめ、必死に匂いを嗅ぎまわっていた。 だめだ、こんな事をしていてはいけない。 こんな事をしていては、それこそ――― 桐乃から預かったものを、汚してしまう……… 俺はすぐに、桐乃の部屋を出て、そして――― あいつのコレクションを護るために……… あいつが帰ってくるまで、決してこの部屋に立ち入らない。 ―――そう、堅く決心した。 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/788.html
179 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 23 50 59.58 ID gy8kaHCd0 きりりんのリアルサイズドールを買う必要の無くなった京介が、 それにかける予定だったお金を、きりりんのコスプレ衣装にまわすわけですね 胸熱・・・ 183 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 23 58 53.34 ID tWkBTKDW0 [10/10] 179 京介:リアルドール買うつもりだったけど、先走って服買っちまった・・・ これ、どうすっかなぁ・・・ 186 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 00 08 49.01 ID CvSkYl9TP [1/8] 183 夜中にこっそり桐乃が京介ROOMに侵入 そこで見たものは…… 桐乃「京介は……寝てるよね。へへへ、今日も朝まで一緒に寝かせてね ……あれ? なんだろこれ……カ、カワイイ――! 何でこんなのこいつ持ってるわけ? ……もしかしてあたし!?あたしに着せるつもりなの!? ま、まあ、これ結構可愛いし? 京介がどうしてもって言うなら着ないこともないケド……。ゴクリ あ、あたしが着るんなら、ちゃんとサイズが合ってるか確認しないとだめだよね? ん、ん、んんん。京介、起きたらダメだからね? 起きたら絶対に許さないんだから」 ヌギヌギ パサ 桐乃「よし、後はこれを着るだけ……!」 京介「んんぅ、だれだあ?こんな夜中に……え?」 桐乃「」 227 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 03 00 28.52 ID Eagt59LO0 (あれ・・・桐乃だよな?) ビクッ 「あ~そうか、これ夢なのか」 あいつが俺の選んだ服なんか気に入るわかないもんな。 「う、うん。そう!だから早く寝たほうがいいよ?」 さすが夢だ。俺のことを気遣ってくれる。 いっつもこうなら可愛げがあるんだけどな~ 「いいや、夢だし。せっかくだからおまえの着替えを手伝ってやるよ。 その服着るの面倒だろ?」 「え? ・・・・・・うん。お願い」 夢の桐乃は素直で可愛いな~ まぁ素直じゃない桐乃も可愛いんだけどな! ・・・・・・ 「おまえの肌ってツルツルだよな」 シュルル・・・ 「そ、そうかな」 「ああ、いつまでも触っていたくなるな」 スッ サッ フワリ 「あ、あんまり触んないで・・・」 「良いじゃねぇかよ、夢なんだし」 ・・・・・・ 「うん、完成っと!」 等身大桐乃の着せ替えは楽しかったぜ! これが夢じゃなけりゃな・・・ いや、夢だから出来るのか。 それにしても・・・ 「女神みたい・・・だな」 「え?」 「前から桐乃にもヒラヒラふわふわの服が似合うって思ってたけどよ、想像以上だわ」 俺の妹は天使じゃないかって思ったこともあったけどよ、 天使どころじゃねえ。 俺の妹マジ女神。 「その、褒めてくれてありがとう。 あたしも、すごい気に入った」 「桐乃に喜んでもらえてうれしいよ」 「その、この服もらっていい?」 「ああ、元々おまえに来てもらいたかった服だしな」 夢の中とはいえ着てもらえて最高に幸せだぜ! 「・・・大切にするね!」 ・・・・・・ 一時間ぐらい夢中になって桐乃を眺めたり触ったりしていたが流石に眠くなってきたな。 夢の中なのに。 「じゃあ寝るか」 「うん」 モゾモゾ・・・・・・ 俺がベッドに横になると、桐乃は当たり前のように入ってくる 「シワになるぞ」 「平気、夢だから」 そうか、なら大丈夫だな。 「なぁ桐乃」 「なに?」 「ずっとずっと、俺だけの女神でいてくれよな」 「京介も、ずっとずっとあたしと一緒にいてね」 桐乃が抱きついてくる。 桐乃の暖かさと、桐乃の匂いと、桐乃の衣の柔らかさが俺の夢の世界に誘う。 ああ、夢の中だってのに、最高の夢が見れそうだ。 ・・・・・・ 翌日眼を覚ますと、当たり前だが桐乃はいなかった。 ただ何故か、俺が買った衣装が無くなっており、 その代わりに俺の隣には桐乃の香りと ―俺の心には心地よい暖かさが残っていた。 265 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 17 02 20.87 ID dMxS2Z8O0 [1/3] 227 はぁ、いい夢を見たぜ。 それにしてもあの衣装はどこに言ったんだろうな。 ガチャ 「あ、おはよう」 「桐乃、お前、その服・・・」 「いいでしょ?大好きに人にもらったんだ♪」 268 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 17 39 45.12 ID DbwBH5F/0 [2/3] 265 「大好きな人からもらったって言ったよな?」 「う、うん…。」 「って俺の事じゃねえか…。てか早く着替えろ。早くしないと俺の理性が…」 「兄貴だったらいいよ…。」 ギ… 269 名前:【SS】もどき[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 17 40 18.50 ID CvSkYl9TP [3/8] 265 だ、大好きな人!? 誰だよそれ!? し、しかもよりにもよって俺が桐乃にやろうかと思ってた服を送るとか! う、嘘だよな桐乃? 俺、お前に彼氏が出来たら泣くって―― 「♪~♪~」 ……マジ、なのか? 嘘だと思いたいが、あの表情はどう見ても嘘じゃなさそうだ。 ………… 「ぐすっ」 やべ、なんか涙出てきた。 「ちょ、ちょっと、なに泣いてんのよあんた。ほ、ほら!カワイイでしょ? 何か言うこととかないわけ?」ドキドキ 何か言うこと、ね 「ああ、すっげえ似合ってると思うぜ?ぐすっ。 ――その貰った服着てるってことは、その「大好きな人」とでも出かけるのか? ズズッ その服なら、きっとそいつも、喜んでくれるだろうよ。よかったな」 くっそ、言ってて更に涙出てきた。今日はもう一日引きこもってよう。 久しぶりにコレクションにお世話になるのもいいかもなぁ。ハハハ 「え? あんた何言って、ってどこ行くのよ?」 「……部屋に戻る」 「ちょ、ちょっと!」 パタン 「……何よあれ」 何で泣いちゃうわけ? 意味わかんないんだけど。ん? ちょっと待ちなさいよ? あたしが「大好きな人」から貰ったって言って、これは京介から貰ったもので…… ――! そういえばあいつ昨日のこと夢だと思ってたんだっけ!? も、もしかしてそれであいつ勘違いしちゃってんの!? ど、どうしよう。で、でも今更「大好きな人」が京介だなんて恥ずかしくて言えないし。 でも勘違いされたままじゃ……あー、うー……~~~~~っ、よし! 273 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 18 03 58.28 ID dMxS2Z8O0 [2/3] 271 神様にもらった勇気を返すには続きを書くしかない。 269 コンコン ギィ 「・・・なんだよ」 「ねぇ、この服に合うアクセサリー欲しいんだけど、付き合ってくれない?」 「ま、まさかその服のまま行くんじゃねーだろうな!」 「あ、当たり前じゃん。 せっかく『好きな人』にもらったんだし」 「絶対駄目だ! 俺以外にその格好を見せるんじゃねぇ!」 お前がそのまま外に出たらきりりん教の女神として崇め奉られちまうじゃねえか! 「そ、それに行くならその『好きな人』と一緒に行ったらどうだよ。 まぁ、全力で止めるけどな!」 「・・・じゃあいい。今日はあんたといる」 ・・・・・・ 「♪~♪~♪」 機嫌よさそうだな。 ・・・もしかしてその『好きな人』より俺を選んでくれたのかな? -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1082.html
22 名前:【SS】9巻発売![sage] 投稿日:2011/09/10(土) 19 34 30.23 ID XnZpzqPn0 [1/6] 京桐「ただいまー」 桐乃「~♪~♪~♪ それじゃあ、早く『あた兄 9巻』読まないとね!」 京介「それにしても、おまえ今回はなんでそんなに買ったんだ?」 桐乃「はぁ?そんなの決まってるでしょ? これは鑑賞用。 これは保存用。 これは布教用」 京介「3冊で十分だろ? 何で4冊買ってるんだよ」 桐乃「この一冊は・・・・・・あんたと一緒に読む用」 京介「え?」 桐乃「あんたが先に読み終わってネタバレされるのイヤだし、 あたしが先に読み終わった時に、どうしても喋りたくなっちゃって、 口滑らしちゃうかもしれないじゃん。 そうならないように、二人一緒に読まないと」 京介「そう言われればそうなんだが・・・ その、なんだ、その本を一緒に読むとなると、一緒にゲームする時より引っ付かなくちゃいけないんだが、 それでもいいのか?」 桐乃「~~~! し、仕方ないじゃん! それとも、あんたはあたしと一緒に読むのイヤなの?」 京介「イヤじゃねえ! 読み終わった後にその本を記念に取って置きたくなるぐらいにな!」 桐乃「・・・・・・キモ」 京介「そんなこと言って、おまえだって一緒に読む用にわざわざ一冊買ってるじゃねえか」 桐乃「それは、二人で読んだら本が傷みやすいからだし! ほらほら、そろそろ無駄話は止めて、あたしの部屋に行って、ベッドに寝転がって一緒に読も!」 京介「そうだな! 『あた兄』楽しみだぜ!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1761.html
832 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/27(土) 19 52 23.60 ID Vz63KmfzO 京桐のほのぼのイチャラブは多分、こんな感じ。 桐乃「アンタはエロゲ好きなアタシのこと気持ち悪いって思う?」 京介「一般的にはそうかもな。ケド俺は絶対そんなこと思わねーよ」 桐乃「絶対の絶対?」 京介「絶対の絶対の絶対だ」 桐乃「フヒヒー。知ってるぅ~」 京介「・・・つーかこのやりとり何度目だ? 桐乃「な、なによ!悪い!?」 京介「いや、もちろん悪くないけどよ。そんなハマったのか?」 桐乃「う・・・な、なんかアンタが優しいのが・・・悪くないってゆーか。 ぶっちゃけ・・・スキカモ///」 837 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/07/27(土) 20 47 56.87 ID mPJKQYIp0 832 優涼のほのぼのイチャラブは多分、こんな感じ? 優乃「お、お兄ちゃんは中学生にもなってもメルル好きなあたしのこと気持ち悪いって思う?」 涼介「一般的にはそうかもな。ケド俺は絶対そんなこと思わねーよ」 優乃「絶対の絶対?」 涼介「絶対の絶対の絶対だ」 優乃「ば、ばかじゃん?」 京介「・・・つーかこのやりとり」 桐乃「な、なに?」 京介「いや、昔の俺達みたいだなってさ」 桐乃「う・・・な、なんかあんたに優しくされたの思い出しちゃって・・・ 悪くないってゆーか」 涼介(バカップル…) 優乃(バカップル…) ----
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/339.html
736 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/22(火) 00 07 39.87 ID karj1yhz0 SS『加奈子のSS―あやせと一緒』 「ロダにアップして………で、スレに書き込んで………っと」 くぅ〜〜〜っ! 毎度のことだけど、感想が気になるっ! てか、やっぱ加奈子ってばちょー天才じゃねー!? 超一流モデルだし〜、歌もうまいし〜、しかも文才まであるしっ! マジすごくね? つか、家のパソコンつかえりゃなー、こんなカビくせーとこに来なくていいのによぉ? アネキがいちんちじゅう張り付いてりゃ、全然つかえねーってのっ! 「あれ………加奈………子!?」 「んー?………おっ、あやせじゃん。どーしたぁ?」 「だ、だって、ここ………と、図書館だよっ!?」 「んだよ、加奈子がいちゃわりーっての?」 「そういう訳じゃないけど………で、でもっ、加奈子、前に図書館って堅苦しくて嫌いって………」 「あー、勉強とかしなきゃいけないふいんきってつれーしよぉ? それに、加奈子につりあうよーな男も全然いねーじゃん?」 「………加奈子?………図書館は男漁りの場じゃない事くらい分かってるよね?」 「な、なんだよ?おっかねー声だしてよ?」 「それに、ふいんきではなくて、ふんいき。」 「………………………」 あやせは基本、いーやつだけどよぉ、こういうとき、うぜーしなぁ… てか、どーやってにげるかなー 「そ、それはともかく、加奈子、パソコンの前で何してるの?」 「んー。加奈子さー、実は天才っしょ?」 「う、うん。そうだね。」 「でさー、じつは文才もあることに気付いたんだよね〜」 「文………才………?」 「これみてみ?加奈子のつくったSSだし〜」 「え、えすえす?」 「短い話ってことだってば」 「う、うん。それじゃ、読んでみるね。」 くひひ。 SSみりゃ、あやせだって文句いわないよなー つか、加奈子のSSってば、毎回2828だの、褒められてばっかじゃん? いまから、加奈子を褒め称えるあやせの顔がみえるし〜 「か・な・こ・ちゃん?」 お?読み終わった? 「あやせー、加奈子のSSどうよー………って、何その顔?マジ怖いんですケド!?」 「加奈子ー。私ね、まず、聞きたい事があるんだけど?」 「な、なんだよ?」 「ここに出てくる、『桐乃』とか、『あやせ』って誰の事かなー?」 「………………………う………ううっ」 しまた、ちょーしにのって、わすれてた。 このSSって、あいつら題材にしてたっけ? 「次に、このっ、く、くく、『くんか』って何っ!私の桐乃がそんなことするわけないでしょっ!」 「い、いや、まあ、なんつーの?話をもりあげんのにひつよーってか?」 「だ、だとしてもっ、き、桐乃がっ!おにっ、お兄さんのパンツの匂いをかいだあげくっ! そのっ、匂いをっ!嬉しそうにっ!解説してるとかっ!」 「あ゛………や゛せ゛………く゛ひ゛………」 「はっ………………ご、ごめんね、加奈子。」 こっ、殺すつもりかっ!このアマっ!? 「………スー………ハー………し、しぬがど………おも゛た………」 「てへ♪」 「そ、そんなふうに舌だして、ぶりっこぶってんじゃねーよ!? か、加奈子、マジで死ぬ所だったんだからなっ!?」 「うん。そうだね。でも、加奈子が悪いんだよ?」 「あ、あんだとー!?」 「最後の質問。私がお兄さんを手錠で私のベッドに接続していくなんて、 そんなありえないこと、どうしてこんな、不特定多数の人が見る掲示板に載せたのかなー?」 「えっ………加奈子、ジャングルジムって書い―――」 「加奈子?………加奈子は私から、何も聞かなかったし、何も見なかった。 それと、この文章は始めから存在しなかった。わかった?」 「わ、わか………った」 この女、こ、こ、こえーよっ!?ち、ちびりそうになったじゃねーか! 「そう。それじゃ約束ね。 嘘ついたら針千本飲んだ上、自分で足に鉛を縛り付けてもらって、 東京湾にシンクロナイズドスイミングの物真似しながら飛び込んでもらうからね♪」 や、やべーっ、この女まじで言ってね!? あやせにはさからわねーほうが………いいよな。 ―――同時刻、高坂家――― あれ?さっき投稿されたばかりのSSなのに消えてる?うーん。ま、いっか。 てか、あたしをネタにして、あそこまで酷いくんかネタとか、どこのどいつよ? そんなハイレベルなくんかとか、まだできるわけないじゃん。 とりあえず、書き込み書き込みっと。 109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/21(月) 18 23 48.85 ID ??? きりりんは純潔ヒロインだぜ?くんかなんてするわけねーだろ? ……………… ん?さっそくレス? 110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/21(月) 18 25 13.22 ID ??? 109 くんかたん、自演乙 こっ、こいつらっ………!って………あれ? 111 :あやせ:2011/02/21(月) 18 25 31.44 ID ??? 先ほどのSSを書いた人間は十分に反省させました。 あのようなSSは事実無根です。 ……………………… ふ、深く考えない方がいいよねっ!? あ、あたし、見なかったことにしようっと! -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/87.html
737 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 15 46 27 ID KxMTS/bq0 [4/7] 379+色々 「桐乃ー、沙織から宅妹便が届いたぞー?」 「沙織から? なんだろ、なんも聞いてないんだけど…」 「おまえも? 実は俺宛のも一緒に届いたんだが、特になにも…」 「あんたも? うーん、携帯は…着信無し。メール見逃してたかな…? ちょっと部屋戻ったら確認してみる」 「頼むわ。まあ、開けてみりゃわかることだが…沙織だからなあ。いつぞやの宅配テロを思い出しちまう」 「あの時みたいにあたしの友達きてるわけじゃないし、別に大丈夫でしょ」 「それもそうか。考えすぎだな」 「ぷぷっ、あんたって結構ビビりだよねぇ~」 「お前に言われたくは…いやなんでもないです。怖いから睨まないでくれな?」 「ふん…っ あんた、何が入ってたのかあとで教えなさいよ」 「わーったよ。んじゃ、あとでな」 「ん」 「―――しっかし、実際なにを送ってきたんだ沙織のやつは? お、手紙が入ってるな。なになに… 『京介氏、沙織でござる。先日のパーティー、喜んで頂けたようでなによりでござる。 お二人の麗しき兄妹愛に、拙者は胸がいっぱいになり申した。 ついてはここに記念品として、黒猫氏と共同製作した作品を贈呈させて頂きまする。 細部のディテールにもこだわった自信作ゆえ、是非ともお納め下され』 先日…コスプレパーティーのことか。へへ…麗しきなんて言われると、なんだかくすぐったいぜ。 しかし、黒猫と共同製作? 一体何を―――っ!? …………………」 『はいもしもし、こちら沙織でござる。おぉ京介氏、拙者たちからのプレゼント、無事に届きましたかな?』 「届いたけど…なにコレ?」 『ふっふっふっ…それこそ我らの自信作! 1/10スケールきりりんフィギュア、兄専用メイドバージョンでござる!』 「自信作じゃねぇー!? ヤバすぎんだろこれは!」 『はっはっはっ、そんなに喜んで頂けるとは。作り手冥利に尽きるというものです』 「喜んでねぇ!? どこの世界に妹のメイドフィギュア貰って喜ぶ兄貴がいるんだよ!?」 『ここに』 「ねーよ! てか、額に『兄専用』ってなんだよこれ!? こんなの桐乃に見られたらどうすんの!?」 『ファファファ…完成度の高さに驚いて頂けそうですなぁ。なにせ黒猫氏監修の元、メイド服から下着まで、 完璧に仕上げておりますゆえ…ちなみにキャストオフ可能ですぞ?』 「何その核地雷!? 宅配テロってレベルじゃねーぞ! お、おまえら、なんてこと―――」 『なっ、なによコレぇ!?』 「桐乃!? 沙織! 悪いが切るぞ!」 『フフ、仲がよろしいことで…』 「―――桐乃っ! 一体どうし―――っ! ………メイド服…?」 「っ! か、勝手に入ってくんなっ!」 「おわっ! あ、危ねーって! いきなり突き飛ばすなよ!」 「うっさいこのバカ! 勝手に入ってきたあんたが悪いんでしょうが!」 「そりゃそうかもしんねーけど、お前の悲鳴が聞こえたもんだからよ…で、どうしたんだ? そのメイド服もそうだが、さっきから押さえてる額はどうした? 怪我でもしたんじゃないだろうな?」 「い、いいからさっさと出てけ!」 「で、出てけっておまえ、そりゃいきなり入ってきたのは悪かったけどな…? ん? こりゃ…手紙? 沙織からか?」 「あっ!? ちょ、ちょっと!!」 「えー、なになに… 『きりりん氏、兄専用メイドセットをお送り致しまする。これを着てフィギュア共々、京介氏に可愛がって―――』 「読み上げるなぁぁ―――!!」 「ぐはぁっ!?」 738 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 15 47 17 ID KxMTS/bq0 [5/7] 「―――いててて…さ、さすがに痛かったぞ…」 「………ごめん…」 「ああいや、怪我したわけじゃねーし、元はと言えば俺が悪かったんだから、あんま気にすんな」 「で、でも…」 「いいから。それより、この状況について教えてくれないか? なんでおまえメイド服着てんの? しかも、額に『兄専用』って…」 「そ、それはその…沙織からの荷物に、プレゼントだってこの服とシールが入ってて、 あの時の服じゃん、面白そーって着替えたまではよかったんだけど… そのまま勢いで額に貼るって書いてあったシール貼ってみたら、剥がれなくなっちゃって…」 「んで、あの悲鳴か」 「うん…確認してみたら、半日くらいは剥がれないって沙織の手紙に書いてあった」 「やれやれ…コスプレ用なのか知らんが、そりゃ随分と強力なシールだな。 しっかし、これでホントにフィギュアと瓜二つになっちまったなぁ」 「…さっきから気になってたんだけど、フィギュアってなんのこと?」 「はっ!? あ、いや、それはだな…」 「…あやしい。あんた、さっきの沙織からの荷物、見せてよ」 「い、いや、それはまた今度な…?」 「やっぱり隠してる! いいから見せなさいよ!」 「ちょ! おま!? ま、待てって!」 「―――で、これは何…?」 「1/10スケールきりりんフィギュア、兄専用メイドバージョン…だ、そうです…」 「変態!!変態!!変態!!変態!! あ、あんた…! あんた…っ! あんたねっ!! どこの世界に妹のフィギュア飾って喜ぶ兄貴がいんのよ!? そっ、それもあ、ああ、兄専用!? キモキモキモッ!!」 「だあぁああ!? 飾って喜んだりしてないからね!? さっき沙織から送られてきたんだっつーの!」 「没収! 没収だから! そ、それ! よこしなさいよ!」 「っ! ま、待て、待ってくれ! 確かにとんでもないブツではあるが、それは沙織と黒猫が、あの日の記念にと作ってくれたものなんだ! いくらお前でも、渡すわけにはいかねぇ!」 「なっ…わ、渡せないってあんた…ま、まさかそれ、つ、使っちゃったりするつもりじゃないでしょうね…っ!?」 「使うって何!? 怖いからやめてよね!? そうじゃなくてだな!? 友達から貰った大事な日の記念品なんだから、俺が大切にしなきゃダメだろ!? だから、これを没収するのは勘弁してくれ!」 「…ふ、ふーん、大切なんだ、あたしのフィギュア」 「ああ、おまえに『ありがとう』って言って貰えた日の記念品だからな」 「っ!! そ、そう…じゃあどうしよっかなー、見逃してあげてもいいんだケド…それじゃ、ちょっと目をつぶってよ」 「こ、こうか…?」 「うん、それでOK…えいっと」 「?? なんだ? 何か額に付けたのか?」 「ぷくくっ…はい、鏡」 「ん…? !? お、おい!? なんだこの『妹専用』ってのは!?」 「キャハハハ! さっきのプレゼントに同封されてたの。これでおあいこだから! あーおかしー!」 「ばっ、バカおまえ、これ半日は取れないんだろ!? 夕飯のとき親父やお袋になんて言うんだよ!?」 「―――あ」 「あ、じゃねぇって! おまえ勢いで行動しすぎだろ!」 「どっ、どどっ、どうしよう…? そ、そうだ! こういうプレイで遊んでただけって言えば!?」 「どんなプレイだよ!? 親父がショック死するわ! 少し落ち着け! 仕方ねぇ…ちょっと熱っぽいってことにして、アイスノンでも貼って誤魔化すか…」 「―――あー疲れた。お袋に突っ込まれたときは冷や汗かいたわ」 「お母さん、結構鋭いとこあるからね」 「『なんで二人揃って風邪気味になってるの?』とか… ふー、どっと疲れた。今日はもう寝るわ」 「あ…っ ね、ねぇ?」 「ん? どした?」 「あの…さ… このあと、あたしの部屋、来てくんない…?」 「これから? もう疲れちまったし、明日じゃダメか?」 「そ、そんなに時間とらせないから…ね?」 「ふう…わかったよ。今すぐか?」 「あ、ありがと…っ! ちょっと支度があるから、10分くらい経ったら来て」 「りょーかい」 739 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 15 48 02 ID KxMTS/bq0 [6/7] 「―――桐乃ー、入るぞー?」 「ど、どうぞ…」 「で、何か用―――」 「お、お帰りなさいませ、ごっ、ご主人さま…」 「お…っ おお、おまえ!? い、一体なにやって…!?」 「さっ、さっきはちゃんとできなかったから、シールが取れちゃう前に、ちゃ、ちゃんとやり直したいって…」 「やり直すって…な、なにを?」 「だ、だって、今のあたしは兄専用メイドなわけじゃん。なら、ちゃ、ちゃんとご奉仕しないと…」 「おまっ!? ごっ、ご奉仕って…!?」 「っ!? あ、あんた! なに想像してんのよ!?」 「違う! 違うよ!? 誤解だからね!? 例のメイドさん同人誌思い出したわけじゃないからね!?」 「!!!! こっ、こっ、こっ、こんの変態!!」 「だぁ!? しまった!? ついうっかり! わざとじゃないんだよ!?」 「あ、あんた、妹に欲情してんの!? このシスコンっ! どんだけ変態なワケ!?」 「だ、だってよ…今のおまえ、めちゃくちゃ可愛いぞ? …はっ?」 「!!!!!!! …っ! …っ! …っ! ~~~~っ!!!!」 「すま―――ん!! 俺が悪かったから! な、泣かないでくれ! な?」 「泣いてないっ! あぁもうっ…! ほ、ほら、さっさと命令しなさいよ! あんた専用なんだからさ!?」 「命令ったっておまえ、な、なに命令すりゃいいんだよ…」 「あんたはどうして…! もういい! あたしが命令するから!」 「命令しろっつったりするっつったり、もう支離滅裂じゃね?」 「いいの! 今のあんたは『妹専用』なんだから、あたしも命令していいの!」 「そ、双方向ってことなのか…? ま、まあとにかく、どうすりゃいい?」 「じゃあまず、ベッドの上であぐらかいて」 「これでいいか? で、次は何を―――」 「よ、よいしょっと」 「!? お、おま!?」 「こ、こら、暴れるな! そのまま椅子になんなさいよ…!」 「い、椅子か…わ、わかった…で、つ、次はどうするんだ?」 「右手、出して…」 「お、おう、これでいいか…? ってお前!?」 「ん…っ」 「おまっ、おま…っ! お、俺の手、む、胸に…!?」 「いいから…っ 静かにしなさいよ…っ」 「静かにったってお前…こ、これは…?」 「………あのさ……… あの日のこと、ホントに、ホントに大事に思ってるの…?」 「あ、ああ… そりゃもちろんだ。俺、本当に嬉しかったんだぜ?」 「そっ、そうなんだ……… あ、あたしもさ、ホントに感謝してるから… いつも………いつも、ありがとう…」 「…俺もだよ」 「え…?」 「俺もさ、おまえからいろんなもん貰ってるからな。 疎遠になってたおまえと、こうして一緒にいられるまでなったのも、みんなおまえのお陰さ…本当に、ありがとな」 「そ、そう、そうなんだ……… え、えへへ… ねえ? かっ、感じる? あたしの、鼓動…」 「ああ…感じる。右手から、伝わってくるよ…」 「おっ、おかしいよねっ。兄妹なのに、こんなどきどきしてるなんて…」 「………いいんじゃねぇの?」 「え…っ?」 「その…きょ、今日は特別な日、だしな?」 「そっ、そっか、そうだよね…今日は特別な日、だもんね。 ………ね、ねぇ?」 「ん?」 「もうちょっと………こうしてて、いい…?」 「………いいぜ」 「ありがと………メリークリスマスだね、兄貴………」 「あぁ、メリークリスマス、桐乃………」 -------------